太平洋戦争の幕開けから4年、神戸で暮らす中学3年の清太は、母と妹の節子との3人暮らし。父は海軍の軍人で、巡洋艦に乗り組んでいます。清太は勤労動員(学校の授業の変わりに生産に従事する)で、製鋼所に通いながら、病弱な母に変わり節子の世話する日々を送っている。
その神戸の町に運命の日がやってきます。アメリカの大型爆撃機B29の来襲を告げるサイレンが鳴ると清太は節子を背負い、母を町内の防空壕に避難させた。すると間もなく、周囲は空気を切り裂く鋭い音に包まれ、四方の家並みからは、火焔と黒煙が噴き出し、熱風が空を舞う。清太は怯える節子を気遣いながら逃げまどい、防空壕に残した母のことが気掛かりでなりません。
翌日、母は全身に包帯を巻かれた姿で、小学校の臨時救護所に横たわっていた。
負傷者の治療にあたる医師と、多くの看護婦たちの白衣は、赤い血潮に染まっている。
清太は、呆然と立ちすくみながら、焼け残ったもんぺの柄で母であることを悟った。節子は、母の死が理解できない様子で「おかあちゃん、どないしたん」と、涙をこらえる清太の顔をみつめては、しきりに返事を求めた。
母の死後、遠縁の親戚に身を寄せた清太と節子は、意地悪な家人に嫌気がさし、近くの防空壕を住まいとした。
節子は、防空壕の中で、「ここが台所、こっちが玄関」と、まるで、ままごと遊びのようにはしゃぎ、日が暮れれば、僅かな食事で飢えを凌ぎ、無数のホタルに見守られての明け暮です。
やがて、8月15日。清太は日本の敗戦を知ると、思わず空を仰ぎ「連合艦隊はどないしたんや」と叫ぶ。かたわらの老人は「そんなもん残っとらんわい」の一言に、肌身はなさぬ父(海軍軍人)の写真をながめ、心の張りの失せるのを感じた。それでも。衰弱が進み、寝たきりとなった節子には、なんとしても食べ物をと、当てを求めて歩きまわる清太であった… |
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| 原作 |
野坂昭如 |
| 作 |
神野純市 |
| 脚本/作詞 |
木島 恭 |
| 演出 |
木島 恭 |
| 作曲 |
本間裕治 |
| 音楽 |
ニ橋潤一 |
| 振付 |
橋本のり子 |
| 美術 |
内山 勉 |
| 照明 |
石島奈津子 |
| 音響/効果 |
本間裕治 |
| 衣装 |
加納豊美 |
| 歌唱指導 |
山下美音子 |
| 運営管理 |
渡辺雅之 |
| 制作 |
町永義男
神品 実 |
| プロデューサー / 製作 |
神品信市 |
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